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2014年7月11日金曜日

かみなりのつのが…

かみなりちゃんの住むかみなりまちのものの形にはすべてある特徴がありますが、お気づきでしたか?
作者の加古里子さんによると、「過去の未開時代を忘れぬためカミナリの象徴としての二つの突起物」をあらゆるものにかたどっているそうです。かみなりまちに行ったら、ぜひおみやげにほしいですね。
噴水が!



















ビーチパラソルが!

かみなりちゃん一家の食卓が!


けんけんぱで遊ぶ時も・・・
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かみなりまちにロダンの像が?

かみなりちゃんの住む未来社会のかみなりまちには、ロダン作の像をモチーフにした記念像が建てられているのにお気づきでしたか? かつて衣服を身につけず裸だった時代を忘れまいと、像を建てているそうです。こちらがモチーフとなったロダン作「目ざめる人」下の画像がかみなりまちの記念像です。さがしてみてくださいね。
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「雲車」「雷車」と書いて、なんと読むでしょうか!


かみなりちゃんの住む町で皆が乗っている雲の車。実はこれには名前があります。「雲車」と書いてなんと読むでしょうか。加古里子さんが命名したこの「雲車」は「ウンカー」といいます。また、この町を走るモノレールのような乗り物。これは「雷車」とかいて「ライカー」。どちらもエネルギー放電塔からアンテナ経由でエネルギーが供給されて走る(?)未来の乗り物です。渋滞知らずのすてきな乗り物。うらやましいです。

ウンカーです。

ライカーです。

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かみなりちゃんの世界を加古さんがご案内します。―加古里子さんのエッセー再録

『だるまちゃんとかみなりちゃん』は、月刊絵本「こどものとも」で1968年8月号に刊行された作品です。毎月「こどものとも」には、作者のことばを掲載した折り込み付録がついています。当時の折り込み付録に掲載された、加古里子さんのエッセーの一部を再録します。どうぞ、お楽しみください。 


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(1968年8月号こどものとも折り込み付録より一部抜粋)

かみなりちゃんと未来社会 


さて、以上のような自然天候現象としての「雷電」と、伝承説話が生みだした「雷神」のイメージの上にたって、「だるまちゃん」の相手にふさわしい「かみなりちゃん」の創出が私の宿題となりました。 
 そこで「だるまちゃん」を現在の日本の子どもの代表とし、「かみなりちゃん」に遠い国-すなわち未来性と外国のイメージをもたせ、古くから伝わった雷の姿の未来形で表現しようとしてできたのがこの絵本です。その中に出てくる未知な未来都市にお迷いになるといけませんから、ちょっと観光をかねてご案内することといたします。 
 第10場面(p.20-21)におこしください。正面中央遠くにみえるのが指向性をもった放電塔です。ここからすべての動力源がかみなりの国すみずみに供給されています。それを受けて、すべての建物や照明や時計器械などが作動するシステムをとっています。そういえばラジオアンテナと見えた雲車(これをウンカーと命名いたしましょう)の細い柱は、受電ポールであったことにお気づきでございましょうか? 
 大きな放電のため、あたりはイオン化され、地上の色彩にくらべ、あたかもカラーテレビの色のようにけいこうめいた色彩が、ここでは基本色となっています。 
 この放電光と走りさる軌道車=雷車(ライカーと呼びましょう)の超音速音が、雲間をもれて時おりみなさまに達することもあるかと存じます。 
 そういえば、第9場面(p.18-19)にみられるように、いつも裸でいることや、とら皮の衣類は昔のこと、発達したいまのかみなりの国では、柄や色彩にその伝統がみうけられますが、合成化学品の衣類が広くゆきわたっているようです。 
 ご専門の方がおられると恐縮ですが、プール底の接着工法や強弾性浮袋と考え合わせ、高度の化学工業水準にあるものと考えられます。また第9場面(p.18-19)の振動上昇装置や、第5場面(p.11)のにじが、テレビ画像の遠隔撮影光として第12場面(p.24-25)に映出されたり、きわめて小型の無線電話装置や配膳移送機などからも、電子工業、電動機械もなかなかすぐれて発達しているとみうけられます。 
 このように進歩した生活と社会でありながら、カミナリ形ともいうべき二つの突起を各種の形象化にやたらに使いたがることと、第11場面にみられるように、かつて衣服をつけなかった裸の「黄銅時代」を忘れまいとしてか、記念像をたてている態度に、深く考えさせられるものがありました。特にロダン作のこの像は、別に「目ざめる人」と題されていたことを申しそえてご案内をおわります。 

―――暗き、暗き、曠野にも似たる 
   わが頭脳の中に 
   時として、電のほとばしる如く、 
   革命の思想はひらめけども 

   あはれ、あはれ、 
   かの壮快なる雷鳴は遂に聞え 
   来らず―――。        石川啄木「呼子と口笛」  


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未来都市へようこそ! 『だるまちゃんとかみなりちゃん』


急な空模様の変化で、雷に驚く季節になりましたね。絵本『だるまちゃんとかみなりちゃん』では、空から雷鳴とともに地上に落っこちてきたかみなりの子、かみなりちゃんとだるまちゃんが一緒に遊びます。

地上にうきわと共に落っこちてきたかみなりちゃんは、だるまちゃんと一緒に、木にひっかかったうきわを取り戻そうと奮闘するも、なかなかうまくいきません。そこにかみなりちゃんのお父さん「かみなりどん」が空飛ぶ雲に乗って迎えに来ます。かみなりどんは、かみなりちゃんを助けてくれたお礼に、だるまちゃんを雲に乗せて空の上にある「かみなりこうえん」のプールに連れて行ってくれました。

かみなりちゃんの住む「かみなりまち」はだるまちゃんの住む地上とはちょっと違う世界を思わせる町です。みんな空飛ぶ雲の車に乗り、(雷の国だけに)放電塔が町の中心に立っています。

『だまちゃんとてんぐちゃん』に続くシリーズ二作目となるこの作品は、「こどものとも」1968年8月号で出された作品です。作者の加古里子さんは「だるまちゃん」を当時の日本の子どもの代表とし、「かみなりちゃん」に未来性と外国のイメージをもたせ、雷の姿の未来形で表現されたそうです。

刊行から46年経っていますが、今、絵を目にしても、かみなりちゃんの住んでいる国は私たちのイメージする未来都市とあまり変わりはないようです。未来の世界を垣間見てわくわくする気持ちを、だるまちゃんと一緒にかみなりの世界を冒険しながらお楽しみください。

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2014年6月13日金曜日

だるまちゃんのお友だち、何人知ってる? 『だるまちゃんの絵本7冊セット』できました。




だるまちゃんの絵本の7作品が、かわいいケースにはいったセットになりました。ケースは、だるまちゃんだけに「和」を思わせる「萌黄色」を基調 に、だるまちゃんのお友だちの絵を元気にあしらいました。大きく配した、だるまちゃんの「朱色」がとっても印象的で、見ているだけでも楽しくなってくる セットケースです。
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=23314

7冊がセットケースにおさまると、背表紙の「だるま」が7つそろう姿もとってもかわいいですよ。だるまちゃん好きのお子さんへのプレゼントに、ぜひ!!

(収蔵作品)
・だるまちゃんとてんぐちゃん
・だるまちゃんとかみなりちゃん
・だるまちゃんとうさぎちゃん
・だるまちゃんととらのこちゃん
・だるまちゃんとだいこくちゃん
・だるまちゃんとてんじんちゃん
・だるまちゃんとやまんめちゃん

※『だるまちゃんとにおうちゃん』は月刊絵本のためこのセットにはふくまれません。


2014年6月2日月曜日

だるまちゃんブログをよろしくお願いします。

みんなが大好きなだるまちゃんから、6月は楽しいニュースがあります! まず、だるまちゃんの新刊『だるまちゃんとやまんめちゃん』、そして新作『だるまちゃんとにおうちゃん』が「こどものとも」700号として登場します。

この2冊の刊行を記念して、だるまちゃんブログを開設することになりました。
だるまちゃんの絵本の楽しさをみなさんに楽しく伝えられる場にしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

だるまちゃんの絵本は1967年に『だるまちゃんとてんぐちゃん』が登場して以来、時代を超えて子どもたちに愛され続け、新作『だるまちゃんとにおうちゃん』で8作になります。

だるまちゃんのすべての作品に共通しているテーマは、「だるまちゃんがおともだちと楽しく遊ぶ」ということです。

たとえば、最初のお話『だるまちゃんとてんぐちゃん』で、登場するおともだちはてんぐちゃん。てんぐちゃんの持っているいろんなものがほしいだるまちゃんは、お父さんのだるまどんに用意してもらったものでは満足せず、自分で工夫してほしいものを作ります。
『だるまちゃんとかみなりちゃん』ではプールに入ったり、けんけんぱをしたり…

他にも「とらのこちゃん」「うさぎちゃん」「だいこくちゃん」「てんじんちゃん」などのお友だちが各絵本に登場し、たくさん遊びます。作者の加古里子さんが日本らしい絵本を模索していく中で、郷土玩具「だるまちゃん」を主人公に、1冊ずつに新たなお友だち登場させるお話として始まった「だるまちゃん」の絵本。なんと200ほども相手役の候補がいたそうです。

子どもたちの身近にあるものを工夫して、縦横無尽にともだちと遊ぶだるまちゃんの絵本は、目に入るものすべてがあそびの対象である子どもたちにとって、たまらない魅力なのかもしれません。

今後もブログで、だるまちゃん情報を流していきます。どうぞお楽しみに!

★福音館書店 みんなの人気者だるまちゃん
 https://www.fukuinkan.co.jp/ninkimono/daruma/index.html