2015年7月31日金曜日

越前市 かこさとし ふるさと絵本館「石石(らく)」

越前市 かこさとし ふるさと絵本館「石石(らく)」〜常設展 『かわ』全場面展示



ふるさと絵本館「石石(らく)」では、こどものとも絵本『かわ』の全場面の展示がはじまっています。高い山の雪どけ水の小さなながれが、海にながれこむまでの川のなりたちと、川の周囲でくらす人々の営みを描いた作品です。



地図記号が細かくかき込まれ、幼心に魅力的に感じた表紙と裏表紙の原画もこんな風に展示されています。ずいぶん大きな原画なんですね。


 自由研究のヒントにもなるかもしれない、楽しい展示をぜひみにいってくださいね。

 『かわ』の展示のあとは、偕成社さんの『からすのそばやさん』の展示もはじまります。





「常設展」
2015年7月17日(金)~8月31日(月)
展示複製原画:『かわ』全場面他

2015年9月3日(木)~11月15日(日)
展示複製原画:『からすのそばやさん』全点展示他

★詳しくは、下記サイトをご確認ください。
http://www.city.echizen.lg.jp/office/090/050/kakosatosi/

福井県ふるさと文学館 「宇宙のものがたり〜かこさとしとめぐる旅〜」

子どもたちにとって、まちにまった夏休みがはじまりましたね。そんな夏休みのはじまりをまっていたかのように、だるまちゃんの生みの親、加古里子さんの展覧会やイベントが、北陸の各地ではじまっています。

福井県ふるさと文学館 
「宇宙のものがたり〜かこさとしとめぐる旅〜」

工学博士でもある加古里子さんは、だるまちゃんシリーズのようなものがたり絵本のほかにも、『宇宙』『』『人間』など子どもむけにたくさんのかがく絵本をかかれています。そんな加古さんのかがく絵本の魅力が存分に味わえる、展覧会が福井県のふるさと文学館で開催中です。

加古さんのかがく絵本の下絵、直筆資料や複製原原画を、なんとJAXAの宇宙関連資料とあわせて紹介!!

8/9(日)には、加古さんの作品の幻灯上映会もあります。

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福井県ふるさと文学館
「宇宙のものがたり〜かこさとしとめぐる旅〜」
会期:前期 7/18(土)〜8/30(日)
   後期 9/5(土)〜10/12(月・祝)

★詳しくは、下記サイトをご確認ください。
http://www.library-archives.pref.fukui.jp/?page_id=673

2015年2月4日水曜日

『ゆきのひ』の世界を、雪国の福井県・越前市で味わおう!

福井県・越前市の“かこさとしふるさと絵本館「石石(らく)」”から、加古里子さんが描かれた『ゆきのひ』の原画展の様子が届きました。14点の原画とともに、冬の暮らしや遊びの道具も展示されています。

原画が全点そろって展示されるのは、はじめてのことだそうです。原画は絵本よりひとまわり大きく描かれているので、 迫力も満点!!



『ゆきのひ』の表紙と裏表紙の原画です。ところどころに青をもちいて描かれた雪が、原画でみるとより印象的です。



雪国にかかせない道具も展示されています。右から、しょいこ、わらぐつ、かんじきです。かんじきは、『ゆきのひ』の中でも、山へでかけるときにりっちゃんが足につけていますよ。

子どもたちに雪国の昔の暮らしを知ってもらうにも、とても楽しい展示です。ぜひ、雪道に気をつけておでかけください。展示は3月8日(日)までです。

詳しくは、かこさとしふるさと絵本館「石石(らく)」にお問い合わせください。
http://www.city.echizen.lg.jp/office/090/050/kakosatosi/

雪とともに生きる雪国の営みを描いた『ゆきのひ』


今日は加古里子さんが1966年に描かれた『ゆきのひ』をご紹介します。
 http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=235 

りっちゃんがすむ村に、空からふわりふわりと白いものがふってきました。初雪です。りっちゃんのお母さんは、野菜をむろ(室)にしまい、友だちのとよちゃんのおじいちゃんは、ゆきがこいをしっかりしました。

雪国の初雪の情景からはじまる『ゆきのひ』は、雪国の子どもと大人たちが、雪とよりそいながら暮らす冬の日々を描いた作品です。雪合戦にスキーにかまくら あそび……。雪はたのしいひとときを運んできてもくれますが、吹雪で電線をきってしまったり、線路をうめてしまったりもします。

よいしょ よいしょ うんしょ うんしょ
うんとこ どっこい ふぶきに まけるな

雪国である福井県で生まれ育った著者・加古里子さんの素朴な絵と文体からは、雪に喜び苦しみながらも雪とともに生きる人々のあたたかな息づかいが感じられ ます。雪国の情景も現代ではずいぶんかわってしまいましたが、人々の息づかいは今も変わらないのではないでしょうか。

今日は立春ですが、まだまだ寒い日が続きそうです。雪の絵本なのに、ページをめくるたびに不思議とあたたかな気持ちになる『ゆきのひ』の世界をお子さんと一緒に味わってみてください。

★『ゆきのひ』の原画展が開催中です★
福井県・越前市の“かこさとしふるさと絵本館「石石(らく)」”では、「冬の展示」として3月8日(日)まで『ゆきのひ』の原画とともに加古さんが越前市で体験した冬の暮らしや遊びの展示を開催しています。
http://www.city.echizen.lg.jp/office/090/050/kakosatosi/


2014年12月24日水曜日

●寒い日だって楽しい遊びがいっぱい!! 『だるまちゃんとうさぎちゃん』



大人にとっては大変な雪も、子どもにとっては何よりの遊び相手だったりします。今日は、雪がふった寒い日にだるまちゃんとうさぎちゃんが楽しんだ外遊びや室内遊びをテーマにした『だるまちゃんとうさぎちゃん』について、加古さんが刊行当時に寄稿された文章をご紹介します。

雪だるまや、雪うさぎ、手袋人形やうさぎりんごの作り方。たくさん遊びがつまった作品に、加古さんが込めた思いをぜひご一読ください。

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『だるまちゃんとうさぎちゃん』について 加古里子


さて今回は、だるまちゃんの相手役に、いろいろ自薦他薦(?)の候補があった中からうさぎちゃんを、季節性から考えて選ぶことにしました。童画的に擬人化して描いてありますが日本にいちばん多くすんでいるノウサギやユキウサギをモデルとしましたので、耳の先が黒くなっている冬毛の様子や足跡の形などを見ていただければさいわいだと思います。
 しかしこの第三作は、だるまちゃんとうさぎちゃんを登場させてはいますが、慧眼な読者の方々は、いち早く見抜かれたように、なにをかくそう、その主役は「遊び」であり、それが主題となっているのです。自分の作品について説明を加えたり、解説をトクトクと述べるのはあまり好まないのですが、第三作をこんな形にしたことについては、二つのひそかな理由に基づいています。
 その第一の理由は、わたしにとって最近の子どもの本が、どうもその当の対象である子どもをさておいて、作家や画家や、親や先生や編集者や出版社、ときによると審査員や評論家たち――要するにおとなの考えのまにまに、主張の波のゆさぶりや論争の潮流につれて、花々しく刊行され虚名を博しているのではないかという傾向がどうも気になって仕方がなかったからです。
 たくさんの子ども向けの本が、数多く、そして家庭や学級では買い切れないほど出版されていますが、子どもたちが求めている本を、子どもたちが手に入れられる範囲の限界の中で実現しようという試みは、多くの読書運動の中で、まだまだ発展していかないのはなぜなのでしょうか? これがわたしをして、このような形の本をつくらせた一つの理由です。
 いま一つの理由は、一度読んだり見てしまったら、それっきりというのでなく、子どもたちが何度となく必要になったり思いかえしたり、そしてそのたびごとにひっくりかえしたり、ひとりだけでなく友だちや家族を交えた中で実際的に試みたり討論や意見や、さらには次の段階へ読者をひきあげていくような、そんな積極性を持たせたい、そういう渦の震源地の本でありたいと念じたからです。さてその結果は、きびしい子どもたちの面接的な批判を待つほかはありません。

(「こどものとも」201号 1972年12月号折り込み付録より転載)

2014年12月4日木曜日

クリスマスの準備も万端! サンタクロースの帽子をかぶった、だるまちゃんたちに会いにきてね。



福井県越前市のかこさとし ふるさと絵本館「石石(らく)」の素敵な写真が届きました。だるまちゃんと、てんぐちゃんと、かみなりちゃんが、サンタクロースの赤いぼうしを頭にのせています!

このサンタクロースのぼうしは、『だるまちゃんとてんぐちゃん』の中で、てんぐちゃんのぼうしを欲しがるだるまちゃんに、お父さんのだるまどんが出してくれたたくさんのぼうしのひとつなんですよ。

絵本をよーく見て、サンタクロースの帽子を探してみてくださいね。

サンタクロースのぼうしかぶった、だるまちゃん、てんぐちゃん、かみなりちゃんには、ふるさと絵本館「石石(らく)」で会うことができます。ぜひ、遊びにきてくださいね。

↓ふるさと絵本館「石石(らく)」についてはこちらから
http://www.city.echizen.lg.jp/office/090/050/kakosatosi/

マトリョーシカちゃんの世界でたっぷり遊ぼう!!

11/23からスタートしている、楽しい工作イベント「マトリョーシカちゃんとクリスマス!」。さっそくお友だちが遊びにきて、工作を楽しんでくれました。



こちらの工作は、こどものための造形作家・早未恵理さんの監修のもと、子どもたちが『マトリョーシカちゃん』の世界をより楽しめるように考えられた工作です。






段ボールで「マトリョーシカちゃん」と、「おうち」を作ります。越前和紙や和紙テープで、自分好みの洋服とスカーフ(プラトーク)を考えたり、段ボールのパーツを組み立てて装飾をほどこすおうちも作ります。







できあがったマトリョーシカちゃんはこちらのツリーにかざることができます。ツリーの下に置いてあるのは、絵本の『マトリョーシカちゃん』で、マトリョーシカちゃんのおうちに遊びにきたペトリューシャがのってきた馬のソリです。工作はもちろん、マトリョーシカちゃんファンにはたまらない時間を過ごすことができます。ぜひご家族で遊びにきてください。












11月21日(金)〜12月23日(火)までのイベントとなります。
詳しい内容やイベントについては下記にお問い合わせください。
電話:0778-21-2019 

☆こどものための造形作家・早未恵理さんのWEBサイトはこちらです
http://erihayami.exblog.jp/